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チームを育てる❝1テーマ店舗ミーティング❞【優秀店長インタビュー】

従業員満足度の高い店舗を決めるイベント『働きたい店舗アワードで最高ランクの2スター(上位5%)を獲得した「ごっつい池袋店」の寺田店長。抜群のチームワークに数字も追随、店長就任5ヶ月で売上を立て直し、昨年対比115%を実現。その取り組みをお伺いしました。

※『働きたい店舗アワード』では、tenpoket チームアンケートの結果が特に優れていた店舗を年に一度表彰しています。


ごっつい池袋店長寺田氏


――店舗リーダーとして一番大事にしていることは何ですか?

特に大切にしているのが「チームワーク」という言葉です。自分が思う理想のチームとは、「全員が同じ目標に向かって、思いやり・協力をもって進んでいるチーム」でしょうか。同じ目標があることで、達成感を感じられるしスタッフ同士の絆も深まっていくと思います。


――言葉のとおり、従業員満足度調査の「目的・目標意識」「達成感」のスコアが圧倒的な高さです(図1)。具体的に取り組んでいることはありますか?

tenpoketチームアンケートスコア(抜粋)

具体的な取り組みとしては店舗ミーティングを月に1度行っています。店舗ミーティングは「当月目標の振り返り」と「翌月目標に関しての話し合い」が中心です。


テーマは絞る

話し合うテーマは多くせず、できるだけ1カ月1テーマに絞るようにしています。1テーマに絞りきれない場合もありますが、多くても2テーマ。少ない方がスタッフにとってわかりやすくなります。1つのテーマで良いので、みんなで集中する。達成した時は一緒に喜ぶ。その繰り返しが大事だと思っています。

例えば前回は、『リピーターを獲得しよう』が僕からのテーマでした。この時はスタッフの「アルバイトスタッフも名刺を作ってみてはどうか?」という意見を吸い上げて、「みんなで名刺を渡してリピーターを獲得していこう」という行動計画に固めていったかんじです。アルバイトスタッフの子達にとっては、名刺1つ渡すことだけでも、「渡せた!」っていう達成感につながると思うんです。

アルバイトスタッフの達成感や成長感にとって、大きな目標にすることが大事なのではなくて、細かな取り組みでもいいので、日々それに執着して「もっとこう出来る」とか「もっとこういう風に伝えよう」とかチームで改善し、達成感を感じていく方が大事だと考えています。

画像1


スタッフが考える時間にする

弊社は複数店舗を展開しているため社員の異動も多いです。だからこそ、スタッフ主体のチームづくりが大切だと考えています。だから、ミーティングの時間は「おしゃべりの時間」ではなくて「ディスカッションの時間」です。自分がテーマを出し、スタッフに意見を話し合ってもらいます(図2)。

図2tenpoketチームアンケートスコア(抜粋)


◆編集後記◆

目標を決める。つい2つ3つと目標設定したくなってしまいますが、ごっつい池袋店では「テーマは絞る」と決めています。

テーマを絞ることで、

・全員が何に取り組むのか理解できる

・全員が同じ目標に向かいチーム意識が高まる

・改善の議論も進む

・達成感も感じやすい!

スタッフのチームワークを高めたい時は、決断力を持って「目標は1つに絞る」。店長就任5カ月で業績も改善された店舗経営のスピード感は寺田店長の「絞る勇気」にあるのかもしれません。


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※掲載情報は2017年8月現在のものです。
※取材・記事:株式会社MS&Consultig児玉彩子

MS&Consulting 児玉彩子
MS&Consulting 児玉彩子
慶應義塾大学卒業後、経営コンサルティング会社に入社。多岐にわたる業界の組織開発コンサルティングに従事。2008年MS&Consulting創業メンバーとして参画。顧客満足度・従業員満足度を高めるコンサルティングを担当。また、各種の満足度をテクノロジーの活用により推進するためのアプリ開発、コンテンツ執筆にも従事。JHMA認定ホスピタリティ・コーディネーター。 所属:株式会社MS&Consulting ブランディング推進部 チーフコンサルタント

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