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サービス業における今後の研修のあり方【セミナーレポート】

新型コロナウイルスの影響で、教育研修には「非接触・短時間・低コスト」が求められるようになりました。サービス業におけるこれからの研修はどうあるべきか、「Teachme Biz」を開発・運営する株式会社スタディスト 取締役COO 庄司啓太郎(しょうじ・ けいたろう)氏に特別ゲストとして講演いただきました(セミナー開催日:2020年7月29日)。


「反転学習理論」を応用しアウトプット中心の研修へ

新型コロナ感染対策のため、対面・集合でじっくり時間をかけた教育研修の実施が難しくなっています。また、売上減少に対応するため教育投資を削減するケースも少なくありません。この「非接触・短時間・低コストでこれまで以上の教育効果を得る」という難題を解決するキーワードとして注目されているのが「反転学習」です。


下図をご覧ください。従来型の教育研修は、左側のように「インプット(知識学習)」が中心でした。学んだことの「アウトプット(実践学習)」は現場に任されるため、教育成果のバラツキが生まれやすかったのです。


 Copyright(c) 2020 Studist Corporation.,All Rights Reserved


ウィズコロナにおいては上図の右側を目指すことが重要です。コロナ禍では対面の研修機会は大変貴重な時間となります。インプットは各自に研修前に済ませてもらい、研修をアウトプット中心に設計します。この考え方が「反転学習」と呼ばれています。学校教育では実証研究が進んでいて、その効果が注目されているのです(「初中等教育では、1年かかる教科書が半年で完了」「企業内研修では、知識確認テストの点数が1.5倍に」といった教育効果が確認されています)。


サービス業における今後の研修のあり方

ここからは、サービス業における教育研修の今後のあり方について説明します。サービス業においては、「現場スタッフのオペレーションを変化させること」が教育ゴールの1つになります。ですから、研修においては、次のような実践・参加型の施策の時間割合を増やすことがポイントになります。


①    ワークショップで議論しながらオペレーションの意味合いの理解を深める時間

②    ロールプレイングを実施して自ら実践してみる時間

③    自ら考えた改善提案を発表する時間


<ウィズコロナ時代の研修のあり方

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さてこのような実践型の教育研修を行うためには「事前学習の環境をいかに整えられるか」が鍵となってきます。



効果的な事前学習を設計する


事前学習については、次のように、「伝えたいこと」によって2つの手法を使い分けることをお勧めしています。


1.ニュアンスまで正しく理解してもらいたいテーマについては、情報量の多い「動画」を活用する

2.現場で実践・応用してもらいたいテーマについては、短時間で何度も見返せる「ビジュアル型手順書」を活用する

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「ビジュアル型手順書」という言葉を初めて聞く方も多いかもしれません。これは、図や写真を多用し視覚的に理解できるマニュアルのことです。「ビジュアル型手順書」は、配布して個人に管理を任せるのではなく、情報をシステム上に一元化し、いつでも復習できる仕組みを築いておくと飛躍的に効果が上がります。


反転学習は「インプットとアウトプットの繰り返し」が重要です。この繰り返しを教育研修に組み込むことができているかを見直してみると、「非接触・短時間・低コスト」の人材教育を実現するヒントが見つかるかもしれません。


株式会社スタディストでは、効果的な「事前学習」の仕組みを短期間で築き上げることができる「Teachme Biz」というツールを提供しています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。



株式会社スタディスト 取締役 庄司啓太郎
株式会社スタディスト 取締役 庄司啓太郎

東京工業大学卒。シンクタンクにて都市計画等に従事。その後、(株)インクスにて設計支援システム導入、製品開発プロセス改革、業務分析などのプロジェクトリーダーを歴任。同社マネージャー職を経て、2011年2月に(株)スタディストに参画、取締役COO。